タラちゃんのこと [愉快な仲間たち]
ある朝、一本の電話がかかってきた。
まだベッドでまどろんでいた私に代わって、先週から家に滞在しているエリが電話を取る。
「Hello?……少々お待ち下さい」
「ゆきー。電話」
「…だれ?」
「なんかよく聞こえなかったんだけど、タラちゃんだって」
……タラちゃん??
は、い~~ですぅ~~のタラちゃん?!
訝しみながら受話器を受け取る私。
「もしもし?」
「あ、ゆきちゃん!最初でた人はエリちゃんだったのね。もう、やだなーゆきちゃんだと勘違いしてしゃべっちゃった。あはははは」
「なんて言ったの~??」
「いや、ね…ママちゃんですよーって…あはは…」
タラちゃんの正体は、母よ、あなたですか。
思い出します。あれは大学1年の時…
年の離れた弟と電話中、突然回線が遮断。5秒後にかかってきた電話にまるで疑いもせず「はいっはーい!おねえちゃんでしゅよ♪」と出たところ、それは普段最上級の敬語で接している恩師からで。
そんな愉快な我が家を、もちろん愛してますとも。
そして、エリ。
早朝にタラちゃんから電話がかかってこようとも、まるで動じなかったあなたは、絶対大物になる、と思う。
まだベッドでまどろんでいた私に代わって、先週から家に滞在しているエリが電話を取る。
「Hello?……少々お待ち下さい」
「ゆきー。電話」
「…だれ?」
「なんかよく聞こえなかったんだけど、タラちゃんだって」
……タラちゃん??
は、い~~ですぅ~~のタラちゃん?!
訝しみながら受話器を受け取る私。
「もしもし?」
「あ、ゆきちゃん!最初でた人はエリちゃんだったのね。もう、やだなーゆきちゃんだと勘違いしてしゃべっちゃった。あはははは」
「なんて言ったの~??」
「いや、ね…ママちゃんですよーって…あはは…」
タラちゃんの正体は、母よ、あなたですか。
思い出します。あれは大学1年の時…
年の離れた弟と電話中、突然回線が遮断。5秒後にかかってきた電話にまるで疑いもせず「はいっはーい!おねえちゃんでしゅよ♪」と出たところ、それは普段最上級の敬語で接している恩師からで。
そんな愉快な我が家を、もちろん愛してますとも。
そして、エリ。
早朝にタラちゃんから電話がかかってこようとも、まるで動じなかったあなたは、絶対大物になる、と思う。
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